第19章 禪院直哉 お友だち卒業
「もう時間やな。帰る?」
「…あ…はい…」
朝から夕方までセックスしまくった。
休日だから遊びに行くと誤魔化したけれど、寮に帰らなければ男がいるのだとバレてしまう。
「素直やないね。ホンマは…?」
「…一緒にいたいです…」
「ええよ。風呂入ったら寝よか」
直哉の態度がいくらか柔らかくなったのは気のせいではないようだ。
術式を褒められ、体を狙われて…
そして自分の子どもを産んでほしいと告白された。
「今妊娠したら昇格試験ひびくな」
「あっ…!」
広いお風呂に浸かっていると
直哉は気だるげな色っぽい表情でつぶやく。
「それに真依ちゃんだけじゃなく
みんなに生ハメセックスしましたってバレんで」
「ああそんなっ…!」
「アホか。常識やろ」
妊娠するってそういうことなんだ。
セックスがあまりにも気持ちよすぎて深くまで考えていなかった。
その後、わたしは直哉の子を身ごもった。