第3章 車上の戦い
一等車には男が言っていた通り4人の見張りがハクロ将軍とそのご家族を人質に立てこもっていた。
床には護衛の人たちが大量の血を流し倒れていた。
身を隠しどう確保するかを考える。
すると、一人の男が将軍に向かって銃を放った。
将軍の耳が吹き飛ぶ。
それより、男の左手……あれは機械鎧……。
銃仕様になっているとか厄介だな。
その時、彼等の視線が上へと向けられる。
その隙を狙い私は拳銃を構え、一等車へと足を踏み入れた。
「将軍!!扉を閉めて下さい!!」
私の言葉に即座に反応し将軍は扉を閉める。
それを確認し、彼等が所持している武器を銃で撃ち落としていく。
動きを封じるために足を狙うが、急に列車の揺れが激しくなりよろめいてしまった。
その隙を狙われ、私の右肩に弾が当たり床に血が飛び散る。