第14章 鋼の錬金術師
ダブリスに行ってから半年が過ぎて、修行を終えたオレ達はリゼンブールへと戻って来た。
ばっちゃんのところで飯を食ったらすぐに人体錬成の理論を組み立てようって汽車の中でアルと話していた。
心が高鳴るのは、半年前とじゃ比べ物にならないほど錬金術の腕が上がったから。
やっぱり師匠はすごい人だった。
めちゃくちゃ修行は厳しくて怖かったけど。
「あきれた!電話もしないでいきなり帰って来て"めし!"だもん」
「しょうがねーだろ。腹減るもんは減るんだから」
ぷんすかと怒るウィンリィをよそにオレ達はテーブルに並ぶ料理を勢いよく食べる。
やっぱりばっちゃんのめしはうまい!!
「そうさね。元気そうでなによりさ。ひとまわりたくましくなった様だし。身長もずいぶん伸びたんじゃないかい?」
「え?そう?やっぱそう思う?」
ばっちゃんの言葉に嬉しくなる。
弟よりもウィンリィよりも身長が、あの、アレだから、コンプレックスっつーか、アレだったけど、もしかするとアルの身長を超す日も近いかもしれない!
そう思うと、いくら食べても食べ足りないね!!
「で、どんな修行だったの?」
だがしかし。
ウィンリィのその一言で、オレ達の動きはぴたりと止まる。
次第に身体がぶるぶると震えだす。
無人島での仮修行も辛かったが、それ以上に本修行の方がもっとつらかった。
思い出すだけでこうなってしまうんだ。
言えるわけがない。