第14章 鋼の錬金術師
ダブリスに着くと、強い日差しがオレ達を襲った。
リゼンブールも夏は暑かったけど、比じゃないくらい暑い。
東部と南部でこんなに気候が違うなんて……。
歩くだけで汗が滝のように流れる。
「水浴びしたいな」
「いいねぇ水浴び!行こうじゃないの」
その言葉にオレもアルも手を叩いて喜んだ。
錬金術の修行だから、すっげえでっけえ研究所があって、すげえ厳しい修行したり、むずかしい本読んで解読とかしたりして、大変だと思っていたけど、水浴びもできるなら、楽しい修行なのかもしれない。
アルと二人でワクワクしていると、目の前に見たことないくらいのでっかい湖が現れた。
「ここで水浴びできるのか!?すげえ!!」
「兄さん!!水が冷たくて気持ちいいよ!!」
「イズミさんっていい人っぽいな!」
「楽しい修行になりそうだね」
湖の浅瀬で足を入れて遊んでいると、イズミさんに名前を呼ばれた。
荷物を置いて舟に乗り込む。
旦那さんのシグさんだけが舟に乗らないで、浜で見送り。
せっかくの遊覧船なのに、一緒に乗ればいいのに。
そう言うと、イズミさんも舟を漕いでいる色黒の男の人もどこかおかしそうに笑った。
そんなにおかしいことを言っただろうか。
……なんだろう、なんかあまりよくない予感がする。