第14章 鋼の錬金術師
「あーもう!そもそも錬金術の腕を上げて何をしたいの、あんた達は!」
さっきまで「弟子にして!!」って騒いでいたけど、その質問にはぐっと言葉を飲み込んだ。
人体錬成をしたい、なんてバカ正直に言えない。
一応、禁止されていることだし……。
アルが困ったようにオレを見つめているのが分かって、咄嗟に「ひ……人の役に立ちたい!!」と答えた。
おねえさんはいろいろ思考を巡らせたあと、オレ達の目線に合わせるようにしゃがみ、オレ達をまっすぐに見つめる。
そして、保護者であるばっちゃんに、
「一か月!とりあえず、一か月だけ仮修行って事でこの子達を私にあずけてくれますか。本当に錬金術を教えるに値するか……、この子達の才能を見極めさせてください」
「もし、才能無しと判断したら?」
「すぐここに帰します」
おねえさんは言った。
仮修行を合格したらそのまま本格的に修行だ、と。
「オレ達、一か月じゃ帰って来ないから!」
ばっちゃんにそう宣言し、オレとアルはダブリス行きの汽車へと乗り込んだ。