第14章 鋼の錬金術師
朝になれば、昨日の夜の豪雨が嘘のように止んで空は嘘みたいに晴れ渡っていて、心地のいい風も吹いている。
昨日のおばさんの容態が落ち着いたと言う報せを聞いて、オレとアルは急いでおばさんのいる場所へと向かった。
「でもなんでリゼンブールに?」
部屋に入ると大人たちがおばさんにそう聞いていた。
祭りの時期でもないのに珍しいという言葉に「東部には観光に来ていただけ」だとおばさんは言った。
母さんを元に戻すために努力をしていたから、運がオレ達に味方をしてくれたんだ!!
じゃなきゃ、こんな偶然なかなかあるもんじゃない。
「「おばさん!オレ(ボク)達を弟子にしてよ!」」
大人たちを押しのけて、おばさんにそう懇願した。
瞬間、目の前にベッドが飛んできた。
「おばさん、ちょーーーっと耳が遠くて聞こえなかったなァ。も一回言ってくれるゥ?」
「訂正します」
「弟子にしてください、"おねえさん"」
バキボキと指の骨を鳴らす姿はまるで鬼のように見えて、オレもアルも考えるより先に口に出していた。
これが脊髄反射というやつか?
弟子にしてほしいというオレ達の懇願はおばさ……、おねえさんに聞き入れてもらえなかった。
店があるからダブリスに戻らなきゃいけないとか、弟子は取らない主義とか、そんなことばっかり。
店があるならオレ達がダブリスに行けばいいだけだし、弟子には絶対してもらう。
この人に教えてもらわなきゃだめなんだ。