第13章 あんたたちの代わりに
いつの間にか部屋にはエドワードくんとアルフォンスくんもいて、「生まれたー!!」と両手を広げて喜んでいた。
そうだ、生まれたんだ。
赤ちゃんが、新しい命が……。
「錬金術師が何百年もかけて未だ成し得てない"人間が人間を創る"っていう事をだな!女の人はたった280日でやっちゃんだぜ!?」
「生命の神秘を科学と一緒にするなんてロマンが無い!」
「う!!しょーがねぇだろ。職業柄よぉ…………」
ぷんぷんと怒るウィンリィさん。
彼女が怒るのももっともだ。
だけど、エドワードくんの言いたいこともすごくわかる。
人間が人間を創ると言うことがどれだけ……。
いや、考えるのはよそう。
ロマンがないとウィンリィさんにまた怒られてしまう。
「おまえももすげーよ。たいしたもんだ」
使った器具や血で汚れたタオルなどを片付けようとした時、エドワードくんがそう言った。
「さんがいてくれて本当によかった。私一人だけだったら今ごろパニック起こしてたところだもん」
「いえ、私は……」
「無事に子供が生まれてよかったな!!なぁ、!!」
「はい、そうですね」
「あとオレにできる事あるか?」
数時間前まで狼狽えていたとは思えないほど、彼の調子は通常運転に戻っている。
よかった。