第13章 あんたたちの代わりに
ウィンリィさんのような女の子になれていたら、もしかしたら……。
「ふっ。なにを馬鹿なことを……。嫉妬もいいところです」
乾いた笑みを零し、ぼんやりと空を見上げた。
すると、頬に一粒の雨粒が当たった。
そう思った瞬間にはもう遅かった。
轟音を奏でて雷も鳴り始めた。
さっきまですごい晴れてたのに!!
スコールなんて……!!
急いで工房へ戻ったが、全身びしょ濡れになってしまった。
「うわっ!!すごいびしょびしょじゃないか!!ちょっと待ってて!!」
「す、すみません……。まさかこんなに雨が降ってくるなんて……」
「はい、タオル。今お風呂沸かしてるから湧いたら入ってね。あと、これ着替え。サテラの服で少し大きいかもしれないけど濡れているよりはいいと思うんだ」
「なにからなにまで……。ありがとうございます」
リドルさんからタオルと着替えを受け取り、脱衣所で着替えた。
濡れた服はサテラさんのご厚意で洗濯のち干してもらうことに。
迷惑をかけっぱなしだ……。
い、いたまれない……。
脱衣所を出ると、リドルさんがウィンリィさんとパニーニャさんにコーヒーを渡していた。
「やっぱり少し大きかったかな」
「少し……。でも、貸していただけて助かりました。ありがとうございます」
「気にしないで。はい、コーヒー。心も温めなきゃね」
リドルさんからコーヒーを受け取る。
ああ、なんて優しい人たちなんだろう。
泣きそうになり、私は眉間に皺を寄せてぐっと我慢した。