第13章 あんたたちの代わりに
「この人がドミニクさん?ぜんぜん無愛想じゃないけど……」
ウィンリィさんの言う通り、聞いていた話と違い困惑してしまうが、どうやら男性はリドルさんといい、ドミニクさんは彼のお父さんのようだ。
工房の奥の部屋をのぞくと頭にタオルを巻いたいかにも職人と言った風貌の初老の男性がそこにいた。
確かに無愛想な顔をしている……。
休憩がてら外でお茶をしようということになり、ウィンリィさん、パニーニャさん、ドミニクさんの3人で機械鎧について話をしている。
私と兄弟は機械鎧のことはさっぱりなので、リドルさんの奥さん、サテラさんと話をすることに。
「この中に子供が入ってるんだ!」
「うわ~~~感動~~~」
初めて見る妊婦に私も兄弟も気持ちがフワフワと高鳴る。
「あと半月ほどで生まれるんだよ」
「さすがに重くてしんどいわねぇ」
リドルさんとサテラさんの言葉に、今知り合ったばかりだというのに嬉しいと言う気持ちが芽生える。
サテラさんお許可を得てお腹を触るエドワードくんは「すげ~~~」と感動している。
触ってみたいなぁ。
でも、私なんかが触ったらダメな気がする。
今から生まれてくる赤ちゃんなのに、純粋で無垢で穢れを知らない赤ちゃんに、私なんかが……。