第13章 あんたたちの代わりに
全ての修復が終わると、早速と言わんばかりにウィンリィさんがエドワードくんの腕を引っ張って歩き出し。
ぶつぶつと文句を言いながらも彼女の行動に従うのだから、彼はとても優しい。
同時に羨ましく思う。
厄介な感情だ。
私は一つ息を吐いて彼らの後を追いかけた。
パニーニャさんの整備師さんはへんぴな土地に住んでいると言っていたけど、本当にへんぴな所に住んでいた。
どうやら機械鎧に使う良質な鉱石が出るとかで山奥に工房を持っているらしい。
あとは、ただ単に人が嫌いというか無愛想だから街中には住みたくないとパニーニャさんは言う。
太陽の日差しに汗をかきながら、歩くこと十数分。
ようやく、工房が見えてきた。
鉄を叩くような音が響いている。
誰かの機械鎧を整備しているんだろう。
「こんちわっ」
慣れた様子でパニーニャさんは工房の入口へと顔を出し、中にいた男性に挨拶をする。
「今日はお客さんを連れて来たよ」
「へえ。機械鎧の注文かな………ってうわ、でっか!!ちっさ!!」
男性はアルフォンスくんとエドワードくんを見るなり、お約束ともいえる反応をしてくれた。
じたばたと暴れるエドワードくんをアルフォンスくんが抑える光景も見慣れてしまい、微笑ましく後ろで見つめる。
パニーニャさんが男性にウィンリィさんのことを紹介していると、奥の部屋からお腹の大きい女性が現れた。
妊娠中なのか……。