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【鋼の錬金術師】紅の幻影

第13章 あんたたちの代わりに








しばらくして、エドワードくんがパニーニャさんを私たちのいる場所へと誘導してきた。
アルフォンスくんが地面に描いた錬成陣を発動させ、パニーニャさんを大きな鳥かごに閉じ込める。

「へっへっへ。観念しやがれこのアマ!」
「兄さん、それめちゃくちゃ悪役のセリフ」

病み上りのエドワードくんは息を切らしているみたいだ。
傷口は開いていないみたいでよかった。
さて、銀時計を取り返したあと憲兵に引き渡して、その後に破壊したお店や家の修繕費を大佐に報告して、請求はエドワードくん宛にして……。
今後のことを頭の中で考えていると、金属が地面に落ちる音がした。
はっと我に返り、パニーニャさんを捕まえている鳥かごを見ると、何本かの鉄柱が折られていた。
よく見ると、彼女の右足からはナイフが内蔵されていた。
左足にはカルバリン砲が……。

「両足が機械鎧であの運動能力…………」
「うそ……」

顔が青ざめている兄弟たち。
機械鎧がどのくらい重いのかはよく分からないけど、生身の身体より重いことはなんとなくわかる。
だからこそ、彼女の身の軽さに驚きを隠せない。
呆然としている兄弟たちの隙をついて、パニーニャさんは再び逃げようとするが、彼女の手を捕まえたのはウィンリィさんだった。

「逃げようったってそうはいかないわよ」
「でかしたウィンリィ!!その盗っ人はなすんじゃねーぞ!!」
「ええ……。はなすもんですか。その機械鎧、もとよく見せてくれるまではなさない♡」

ウィンリィさんはパニーニャさんの手をぎゅっと強く握りしめ、きらきらと目を輝かせた。
まさかの展開に、エドワードくんもアルフォンスくんもまるでコントのようにずっこけたのだった。
私は、このやり取りをつい最近も見たなとデジャブを感じながら、軽く息を吐いた。



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