第13章 あんたたちの代わりに
しかし、思った以上に彼女の逃げ足が早い。
なかなか捕まえることができないまま、追いかけっこは続く。
でもこのまま追いかけていても土地勘がない私たちが不利になるのは明白。
なら、待ち受ければいいだけ。
「アル、。俺があの女を追い詰める。このあたりで、待ち伏せして捕まえるぞ」
エドワードくんもどうやら同じことを考えていたらしい。
一人で追いかけるのは警戒を薄くするためだろう。
「では、捕獲ポイントは二か所……」
「いや、一か所にしよう。多すぎてもそれも警戒されちまう。それにどっちかがミスしてもカバーできんだろ」
「それは、そうですけど……」
「なんか不満か?」
「いえ。不満とかではなく、あの身軽さを考えるとポイントはいくつあってもいいのではと思っただけです。しかし、警戒されるよりでしたら、そちらの方がいいかもしれませんね」
3人での話し合いが終わると、さっそくエドワードくんはパニーニャさんを追いかけていった。
私とアルフォンスくん、ウィンリィさんの3人で、彼を見守ること数分。
派手な錬成反応があちらこちらで見受けられる。
「うまくここに来るかな」
「それより私は報告書と修繕費が怖いです。全てあなたのお兄さんに請求するように大佐に伝えておきます」
「す、すみません……」
「さんがすごい苦労してるのが伝わるわね」
キリキリと痛む胃を抑えながら、今はとにかくパニーニャさんを捕まえることだけを考えるようにした。