第13章 あんたたちの代わりに
街の人たちはエドワードくんの機械鎧に興味津々のようで、あれよあれよという間に彼はパンツ一枚の姿になってしまった。
公共の場で服を剥ぎ取られる国家錬金術師がこれまでいただろうか。
というか、街の人達の機械鎧に対する熱気がすごすぎる。
「さっすが聖地と呼ばれる街ね!」
そんな中、ウィンリィさんだけが楽しそうに笑っている。
研究熱心だとウィンリィさんは感心しているけど、エドワードくんは怒り心頭だ。
「あっはっは!大通りでパンチ一丁になった国家錬金術師なんてそうそういないよ、兄さん!」
「そうそういないというか、今ままで一人もいませんよ」
「じゃあ、兄さんが初めてなんだね!おめでとう!!」
「常にフンドシ一丁のアルフォンス君に言われたくねえなあ!」
「フンドシとちがうもん!!」
「兄弟喧嘩はそこまでです!ズボン履いてください」
先にズボンを彼に渡したあと、脱ぎ捨てられた他の衣類を拾い集める。
砂と土を払ってエドワードくんに渡そうとした時、「!!やべえ!!」と青白い顔で焦る彼がいた。
「どうしたんですか」
「国家錬金術師の証…………、銀時計が無い……!!」
「…………え」
心臓がひやりと冷たくなり、汗が額を伝って地面に落ちた。