第13章 あんたたちの代わりに
「そんじゃあこっちの右腕が機械鎧の……おう失礼!こんな豆坊ちゃんじゃ元から勝負にならないね!!」
ははは、と笑う男性に私とアルフォンスくん、そしてウィンリィさんは顔を顔を見合わせ、エドワードくんを止めようとしたが、遅かった。
額に青筋を立てた彼は、ドンッと椅子に座った。
体格差があるにもほどがあるのに。
豆って言われて周りが見えなくなってる。
「負けたらウィンリィさんに殺されますよ」
「こ、殺しませんよ!!殴るけど!!」
「殴りはするんですね」
しかし、私の声は彼に届いていない。
その時だった。
テーブルの下でエドワードくんが両手を合わせたのだ。
この人、もしかしてズルしようとしてるんじゃ……。
「あの、止めといたほうが……」
どうやら制止が遅かったようだ。
大きな音を立てて、大男の気化器鎧がボロボロになって壊れたのだ。
「エドワードくん」
ズルをしてまで勝ちたかったのか、この人は。
呆れてしまっている私に「なんだよ」と彼が目を向ける。
「なんでもありません」
「なんか文句でもあんのか」
「いいえ。ただ、呆れただけです」
「はぁ?なんだよ、それ」
椅子から立ち上がり、私に近づこうとする彼だったが街の人によって阻まれた。