第13章 あんたたちの代わりに
――・アールシャナside――
「キャ~~~~~~♡ステキ~~~~~~♡」
頬に手を添えてキラキラと目を輝かせているウィンリィさん。
その彼女の目に映っているのは機械鎧だった。
年頃の女の子が目を輝かせる物として正しいかどうかはわからないけれど、彼女が楽しそうで何よりだ。
私たちは今、ラッシュバレーという街に来ている。
ウィンリィさん曰く、ここは「にわか景気の谷」と呼ばれているらしく、イシュヴァールの内乱があった時、義肢技術を発達させて急速に大きくなったらしく、機械鎧技師の聖地とも言われているらしい。
確かにどこのお店にも機械鎧は置いてあるし、住民たちもみんな機械鎧を付けている。
その時だった。
通りの方からなにやら歓声が上がった。
「イベントか何かやっているのでしょうか」
「ちょっと覗いてみようぜ」
エドワードくんについていき人だかりの中へ行くと、どうやら機械鎧装備者限定の腕相撲大会を開催しているようだった。
どっしりと座っている男性に勝てたら掛け金の山は全部貰えるらしい。
ノリのいいお兄さんが勝負を挑むが、一瞬で機械鎧が壊れてしまった。
見ている分には楽しいかもしれないが、本人からしたら金銭的に苦しいだろうなぁ。
そんなことを考えていると、主催の男性がアルフォンスくんに目を付けた。
「ボク!?ダメダメ!やりません!!」
全力で拒否するアルフォンスくんに残念がる男性が次に目を付けたのがエドワードくんだった。