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【鋼の錬金術師】紅の幻影

第7章 家族の待つ家






「テラスでちょっと見てたけどさ、さん強くないですか?あのアルを投げ飛ばした時なんて、びっくりしちゃいましたもん」
「ボクも一瞬何が起きたか分かんなかった」
「リーチに頼りすぎてる節がありますからね。そこを狙っただけです」
「つうかよ!!オレだけなんかばっかすか投げられてんの納得いかねえんだけど!!」
「それはあんたが弱いだけでしょ」
「エドワードくんは単純なので、攻撃パターンを読んでしまえばいなすのは簡単なんですよ」
「…………誰が単純バカだ、コノヤロー」
「そこまで言ってないよ、兄さん」
「おまえ達、明日はいつ出発すんだい」
「朝イチの汽車で中央に行くよ」
「そうかい。またここも静かになるねぇ」
「へへっ。元の身体に戻ったらばっちゃんもウィンリィも用無しだな!」
「言ったね小僧!だいたいあたし達整備士がいないと何もできないくせに、このちんくしゃは」
「ちんくしゃってなんだよ!!」
「うむ。言いえて妙なり!」

笑い声に包まれる夕飯時は、あっという間に過ぎていく。
楽しいと思える時間はどうしてこんなにすぐに過ぎ去ってしまうのか。
脳裏に過るのはヒューズさんのところで過ごした日々。
あの日々もとても楽しかった。
笑い声と幸せに満ちたあの空間。
ああ、会いたいな。
ヒューズさんたちに、会いたい。




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