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【鋼の錬金術師】紅の幻影

第5章 雨の後





しっかりしろ。
今すべき優先事項は一体なんだ。
私に与えられた任務はなんだ。
護るべき対象を護ることじゃないのか。

「大佐!!今すぐ兄弟のところへ行かせてください!!。彼らが……エドワードくんが危ないです!!」
「!!エルリック兄弟がまだ宿にいるか確認しろ、至急だ!」

大佐は目を見開いて、近くにいた憲兵に命令する。
こんなことなら彼らの側にいればよかった。
憔悴しきっていたから、一人の時間を作ってあげようと思ったけど、裏目に出るとは。

宿で休んでくれていたらという願いは、リザさんの言葉で打ち砕かれた。
どうやらリザさんが司令部を出る時に兄弟に会ったらしく、そのまま大通りへと歩いて行ったらしい。

「こんな時に……!!車を出せ!手のあいてる者は全員大通り方面だ!!」

大佐の命令を聞き終わる前に外へ飛び出した。
ヒューズさんとリザさんが私を呼んだ気がしたけど、私に与えられた任務だ。
動かないわけにはいかない。



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