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ジョジョの奇妙な日常。

第2章 ジョースター家と学校と風邪と。


5.

「波紋ッ!!山吹色の波紋疾走!!!」
「無駄無駄!!そんなことでは、10年かかっても本は借りれないぞ!!」
「っう、もう少し手加減してよぉ!!」
そんな会話が、ドカン、などという豪快な音と共にディオ宅の庭で交わされる。
庭、というより庭園に近く、薔薇が見事に咲き誇っているのにも関らずそんな雰囲気に似つかわしく無い音が響く。
「どうした、。もう呼吸が乱れているぞ?」
「はぁ、はぁ…っ、ディオこそ、足溶けかけてる…っ!?」
が、攻撃へと移ろうとした瞬間視界が揺らぐ。
そのままふらり、と意識が落ちかける。
「おい、大丈夫か!?」
ディオが間一髪受け止めてくれたため、地面へと倒れはしなかった。
「…っ、なんか、ふらふらする。」
「喋るな、…お前、熱があるぞ。何時からだ。」
帰り際にシーザーに言われた言葉を思い出す。
思えば、既にあの時に体が重かった。
「わかんない…」
「とりあえず、家に帰るぞ。俺が送って行ってやる。」
ディオが何かを言った気がするが、既にそのときにの意識は、深く落ちていたのであった。



「……ん、アレ。此処は?」
「お前の家だ、。」
眼を開けると、其処は家だった。
そして、上からなぜか声が降ってくる。
「え、あれ!?ディオ!?」
が起き上がろうとすると、
「もう少し寝てなよ、。」
とどこからかジョナサンが毛布を持ってきて言った。
「其れは分かってる…けど、流石にディオの膝の上は…。」
「別に俺は構わないが。病人を放っておくほど鬼畜ではないからな。」
とディオはの頬に手を当てる。
元々体温の低いディオの手は冷たくて気持ちがよかった。
「だから、もう少し寝ていろ。そして、しっかり治してまた、俺の家に来い。」
そういわれ頷いた後、はまた眼を閉じた。




「おい、ジョジョ。この体勢は構わんが俺は結局泊まっていけ、ということか?」
「それ以外の何があるんだい?」
「貴様…。」
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