私が嫌いな私なんて○したっていいじゃないか(短編集)
第5章 メイド喫茶でのハプニング
『はーい、今私は秋葉原のとある場所に来ています!それは…
じゃーん!メイド喫茶です!』
いつもの黒髪をなびかせ、ビデオカメラを持つスタッフに向かって開始の言葉を言う。
配信だけじゃなくこういう動画的な事をするのもMine
としての仕事だ。今日はTシャツとジーンズのカジュアルな姿。明らかにオフっぽいだろう
『一度こういう所来てみたかったんだよね~
で・す・が、
本日するのは来店じゃないんですよね。残念無念
本日の企画!”Mineとしてメイドさんになったらどれだけ売れるのか検証!!”ー
今回の企画はその名の通り、私がMineの名として一日メイド喫茶で働いたらどれだけの収入に見合うのかというアクティビティです。
メイドのMineなんて需要あんのかな?知らんけどw
まあ、細かい事は後ほど!店長さんにも既にお話しが付いているので早速入店しましょう』
この後に事務所で編集作業をするのでカメラはできる限り回す
「本日任せたいのは接客です」
『接客…ですか?』
「Mineさんのルックスを使うならこれしかないと」
『成程……
変なお客さんとか来たらどうすればいいですか?』
「www
まあ、店内のルール上に反していれば全然追い出して頂いて。大体は常連さんだと思うので大丈夫だと思いますよ」
『了解です。
ああー、おまいらついに陰キャが陽キャになる時が来たぞよ…てなわけで着替えてきまーす』
数秒後、着替えが完了し見せる用の撮影も終了。早速お仕事に取り掛かる。あの例のご主人様縛りするのかー
最初の数人で仕事の様子の動画を撮らせてもらう(勿論任意)
「本当にMineちゃんなんだよね?」
『そうです。ほら、ネームプレートも』
「可愛いー。拡散していい?」
『コメントだけで写真は控えて下さいね。
今回は企画ルールとしてライブのチェキ会と同じ値段になってしまうので私とのチェキ代は少し値上げさせて頂いております。それとチェキもSNSに拡散、転売する事は禁止してます。発覚した場合は事務所を通して訴えられますのでご注意ください』
「こわw」
『そのほかの変更点はありませんので大丈夫です。
ご注文はお決まりですか?』
その他は写真に幾らか映ってもらったり。お店の雰囲気もなんとなくいい感じに映す