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私が嫌いな私なんて○したっていいじゃないか(短編集)

第4章 酔っちゃった!渚.ver


同姓してますが関係値はお任せします

―――

リビングでゆっくりとくつろぎながらテレビを見る夜はいい。今日は渚さんもいないから静かだ


『くっ…この運び方は完全に泣かせに来てる…』

とはいっても見てるのは大体アニメなんだけど



今日渚さんはカルマさんと久々に二人飲みするって言ってたから帰るのは遅くなるかもな~


先にお風呂に入っていようと思った矢先、携帯から電話音が鳴った


『もしもし?』

「もしもし、ひつじちゃん?お久しぶりー」

電話の主はあの赤い悪魔だった

「今何してんの?」

『え…普通にテレビ見てましたけど…』
大体からかわれるから何かとこいつに余計なことは喋りたくないと思っている

「そっかーなら今暇だよね!」

『失礼ですね。どういう意味です。』

「今ねー渚がダウンしちゃったから迎えに来てよ」




『あ?』




『あんたまたやらかしたんですか!?』

「いやぁ、酔いがさめたら忘れてくれるから便利で…」

『アルコール摂取には限度つけて下さいって何度言えば分かるんですか!!殺す気ですか!?渚さんそんな強いわけじゃないのに!!これで何度目です!?』

「ごめんごめん」


幼馴染であるカルマさんとはよく飲みに行くらしいんだけど高確率でべろべろになって帰ってくる。介抱の料金取りたいよ…カルマさんから。

『ホント今何時だと思ってんの…』
終電も逃してるし歩いて迎えに行くしかないじゃん








ピンポーン



今日は家で飲んでいたようだ

「あ、ひつじちゃんいらっしゃい」

『ぶん殴るますよ?』

「はいはい怖い挨拶はいいから持って行って」


「ううう…///」

案の定既に真っ赤で目を回している


『もう、帰りますよ渚さん!カルマさんも今後1カ月飲み会無しですからね!!』

渚さんをおぶり、ビシッと言ってやって帰る

う…意外と重いな…渚さん




「ねえカルマぁ…」

寝ぼけてるのだろうか、私をカルマさんと勘違いしてるようだ。これは…ちゃんと言うべきか…?


「遊夢ちゃんがほんっと可愛いんだけど…///」
『!?///』


「ずっと見てきたから分かるけどさぁ…些細な変化でもキュンとしちゃうことが滅茶苦茶あるの」

え…私これ…どうすればいいん…
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