私が嫌いな私なんて○したっていいじゃないか(短編集)
第2章 家政夫なぎさん
その後もつきっきりで看病してくれる渚さん。
『やることやったなら帰っていいんですよ?』
「いや、ここから先は僕の自由なので」
いつもの決まり文句だ。私も流石にアフターファイブの事に口出しできない
『……』
「あ、あとこれプレゼントです」
と小さい箱を手渡した渚さん。開けてみると中には小さめのサボテンが入っていた
『簡易植物?』
「烏羽玉って言うらしいですよ。トゲもないし華も白くて奇麗だから丁度いいかなって」
『どうして…』
「ここの部屋あまりにも殺風景だったから…遊夢さんの趣味はわかりませんが少しでも別の物を見てくれたらなって思って」
『……理解できません。何故ここまで…』
「ん?」
『看病だって、プレゼントだって、つまらない私のような人間にどうしてこんなにも優しくしてくれるんですか!?』
これ以上は………勘違いするからやめて
その質問に渚さんはきょとんとした目で私を見つめた
「なんでですか?」
『え』
質問に質問返し