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私が嫌いな私なんて○したっていいじゃないか(短編集)

第2章 家政夫なぎさん


youside


スマホを取られてしまった…
机上には仕事の資料はあるが立てる気がしないので観念して寝るしかなさそうだ…















深い眠りの中で誰かに話しかけられる



「悪いんだけどさー、別れてくんね?」

『な、なんで…』

「いやさ、後輩の子から付き合って欲しいって言われて。いや、勿論最初は断ったんだよww?けどあっちがかなりしつこく言ってくるからさー」

私の前でケラケラと笑う彼。もう名前も覚えていない。この嫌な思い出だけ残してあいつは消えた。




何?笑うとこじゃないよ。何がそんなにおかしいの?

『意味分かんない…貴方はそんな押しで負ける程私のことはどうでも良かったってこと!?』

「そりゃ、課題写させて貰ったこともあったし、感謝はしてたけど。


お前つまんないじゃん、真面目過ぎて。やっぱ優等生は話が合わないっつーかw
だからどっちかって言ったら、俺はあっちを選ぶね」
『!』

「はーやだやだ、女っていいよな~、都合いい時は媚びる癖にそれ以外はヒステリックになって責任押し付けるんだもんなー」


責任押し付けてるのはどっちだ…そんな言葉はショックの前では言えなかった


あの時気づいたけど、手遅れだった。あいつに私を愛する気なんて微塵もなかった、その内捨てる予定で付き合っていた。私はまんまと利用されたのだ。考えて見ればあの人との付き合いなんて私への頼み事ばかりだった。デートなんてした記憶あるだろうか?
「遊夢ー、課題見してー」

『またやって来なかったの?』

「頼む!他全部断られちゃって遊夢しかあてはないんだよ!」


『……………もー、次はちゃんとやってきてよねー』
「感謝感謝」


私は恋愛はあれが初めてだったから付き合い方がどんな物なのか分からなかった。だからあの時はこんなものなのかと言い聞かせていた


あんな男、こっちから願い下げだったけど…



その後に楽しそうにチャラそうなミニスカートの後輩の子と話しているのを見て、辛さと憎しみしか湧かなかった。あれからだったなぁ…私には勉学しかないって思い始めたのは
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