第5章 投影
直後にモニターに映る2人が身体を動かした。
フィル「…ほぼ同時でしたね…」
ポケットから端末を取り出して記入していくフィルを他所に名前に通信が入る。
名前「よく眠れた?」
沖矢「…すみませんが、」
名前「大丈夫だよ。直ぐに用意させる待ってて。」
沖矢「…お願いします」
昨日早口でライに教えられた事を思い返して主語のない会話で通じ合える名前とライを素直に凄いなと思った。
キャルに指示をして名前は零に通信を繋げた。
名前「よく眠れた?」
安室「久しぶりによく眠れましたね…」
名前「…それは何よりだよ。トレーニングでもする?」
安室「…そうですね…そういう施設も整っているんですか?」
名前「いや?流石に其処まで広くはないよ此処は。でも代わりに、フィルがトレーニングに付き合ってくれるよ。」
安室「…では、お願いしましょうか。」
名前「シオンを迎えに行かせる。」
フィル「…先に行ってます」
名前「嗚呼。頼む」
十数分後
降谷said
名前に指示をされたのだろうシオンと呼ばれる執事は俺を迎えに来て、トレーニングに使うという場所へ案内された。
だがそこには、箱詰めの荷物を乗せるパレットや、大きな荷物を運べるコンテナが並べられ、壁に捕まれそうな場所が有るだけだった。
名前はメインルームから移動してきたらしく、階段を降りながらフィルに指示を飛ばした。
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