第5章 投影
降谷「ヒロと松田に教わった事が役に立ってる。ありがとう」
ヒロ「ああ、色々聞かされてるよ。映像でも見た。」
降谷「は?映像?」
ヒロ「キャルって子が居ただろ?彼はメカニック兼此処の機械という機械全部を動かせる青年なんだよ。この船もな。名前が身体的な努力をするのもキャルが一役買ってるらしくt……」
言葉を止めたヒロは背後から圧を感じるらしい。
それは大正解で、怒った雰囲気を出している名前が
背を向けたまま立っている。
降谷「で、その映像を真似て名前がスタントの様な役割なんですね?通りで最近体力がついたと言っているわけですね」
安室透としてヒロの言葉を推測して続けるとヒロはなんで?という顔をしている。
生きていた事を黙ってたんだ。
親友にも。
それくらい、いいじゃないか。
降谷「それで?やっぱりヒロは此処では厨房を任されたりするんですか?」
ヒロ「……そうだね。任されるよ一応。」
降谷「一応?」
ヒロ「何日かは任せてくれたんだけどある日司令と対決したんだ。完敗だったよ。その後司令の指示で任務に就いたから、今日から厨房は再開って感じだな。」
ヒロから“完敗だった”と聞かされるとは思わなくて、意地悪をしていた口は勝手に閉じた。
ヒロ「…ところで…ゼロも司令には勝てなかった事があるそうじゃ無いか」
降谷「……」
ヒロの逆襲に対して口を閉じずにもう少し意地悪を続けていれば良かったと思った。
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