第1章 再演
名前「どれを誰が作った物と分からない様にした。美味いと思った皿にフォークを置け。フォークが多い皿の方が勝ちだ。」
キャル「何それ楽し過ぎ。いただきまーす」
シオン「司令が作った物なら見分けて見せます」
ノア「どれも美味しそうですが…」
各々好きな事を言いながら順番に摘んでいく。
俺も自分の料理から食べ、次に名前の作ったものを食べ始めた。
ーー……美味い。ーー
五感を擽られる。
どこかのシェフみたいな味だ。
彼女の料理も平らげると彼等はフォークを置いていった。
俺の作った物にもフォークは置かれていたが彼女の作った物の方が多かった。
名前「…お前ら…」
シオン「…手加減をされては如何ですか?」
キャル「皆んな味覚肥えちゃったからねー」
ノア「ヒロのも美味しかったです。」
「…名前司令の料理に負けないシェフになるよ。」
全員が此方を見て止まっている。名前だけが含みのある笑いを向けながら頬杖をついていた。
「え?なに?」
キャル「いやぁ?受け入れるのが早いのは柔軟な人間って事だから良いんじゃね?」
ノア「そうですね。」
シオン「名前を呼んでいるのが腹立たしいのですが敬称があるので許せます。ただ、貴方はシェフだけで此処にいる訳ではありません。働いて頂きます。」
名前「ああ、それに関してまだ話してなかったな。さっき衛星通信で起こされたんだ。ヒロ、君にSWATで参加して欲しい任務がある。」
ーー…ん?ーー
料理対決やってる場合じゃないよな?何でそっち先に言わないんだ?
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