第1章 【れんかい】僕だけは知りえないキミ。
おまけに海人はさ、
おんなじステージの上に立っとるにも関わらず
ライブ中も思わず、見入ってしまうことがあるくらい
めちゃめちゃパフォーマンス、カッコいいのよ。
そんなんファンの方は知ってはるでしょうし、
何を、今さら(笑)って思われると思うんですけど、
あえて改めて言わせていただきたいくらい
ほんま、普段のかわいい海人からは
想像もできんくらいカッコよくて。
ギャップ…いうんかな。
そんな言葉で片付けられんくらいのカッコよさで。
海人はよく俺の顔を褒めてくれるんやけど、
俺が海人を褒めるならやっぱり、あの歯と
パフォーマンスのカッコよさを褒めたいですね。
真面目にね。
あんな風に踊れたら楽しいやろなぁ
羨ましいなぁって目で見てまうけど、
僕には無理やな…って
心のどこかで蓋をしてしまう俺もいて。
やのに海人のやつ、諦めが悪いんですよ…苦笑
「廉にダンスの楽しさ知ってほしいなぁ!」
なんて…子どもみたいにキラキラした目で
ずっと、ジュニアの頃からほんまにずっと、
言ってくるんですよ…苦笑
正直ね、俺もアイドルやらせてもらってるんやから
頑張ってはきたんです。陰ながらね。
踊るのは別に…嫌いではない
っていうのも嘘ではなくて。
ただね、想像してみてほしいんですけど…
ジャニーズ入る前にガッツリダンスをやってきた
紫耀と海人と一緒に組むことになって。
ジュニアの頃は特に、3人でパフォーマンスしては
ファンの子から「頑張ってましたね!
2人に頑張って着いていこうとしてる姿に
感動しました!」なんて言われてさ、
(勿論、ファンの方が悪気ないのはわかっとるし。
わかっとるけど、悪意のない純粋な言葉の殺傷力
エグいときあるやないですか。。。)
親からも「アンタ、もっと頑張んなさいよ。」
なんて言われて…そんときはさすがに
俺の何を、知っとんねん!
俺の悔しさとか努力、知らんやろ!
って、しばらく家出するくらいショックやったし。
それでもダンスを好きで居続けるなんてもうね、
ダメンズ好きの女のコばりにドMでしょ…苦笑
ただ、2人になったからにはね。本格的に
向き合わなしゃあないな。って腹括りましたよね。
海人には2人になったからっていう理由で
やりたいことを諦めてほしくはないですし。