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【KP】ブロマンス

第1章 【れんかい】僕だけは知りえないキミ。






〜廉side〜


「………ん〜…何時…?」


寝ぼけまなこを擦りながら時計を見る。


「……14時かぁ…さすがに海人は、
出とるよなぁ…。もうちょいゴロゴロしよ笑」


肌布団の中でまどろんでいるときにはた、と気付く。


「……あ、これ…海人掛けてくれたんかな…。
海人って優しいよなぁ〜…。あ、そういえば…。」


海人はオレの家に泊まった次の日、
オレが寝てたり先に出てたりしてると
必ず置き手紙を残していく。


「あったあった。」


テーブルの上にある置き手紙を手に取ると、


“廉のバーーカ!!”の文字と
怒ってるらしいイラストが描かれていた。


「……バーーカ? 寝とったから怒ってんの?」


でも、今までもオレが寝とったことあったけど
普通やったよな? 何でやろ。機嫌悪いんかな…。


理由はよぉわからんけど、
とりあえず連絡しとくか…。


結婚したことはないけど、
夫婦ってこんな感じなんかな。


考えるな。謝れ。的な笑


“お疲れ様。寝てた。ごめん。”


タイミングが良かったらしく、
すぐに既読がつく。


“んー? 全然いいよ笑”

“あ…そうなん? ならよかった。
何か怒らしたかなと思って…笑”

“んー、怒ってはないけど、
そう言いたい気分だったの!”

“何よそれ笑”

“別にわかんなくていーから!”

“そうなん…笑”

“あ、そろそろ撮影再開するみたい。
ごめん、またね!”


理由はよぉわからんかったけど、
怒ってはないみたいやったから
とりあえずはよかったわ…。


少しだけホッとして、海人の置き手紙を
寝室のサイドテーブルの一段目に片付けに行く。


この引き出しは海人の置き手紙置き場なんやけど
結構溜まってきたよなぁ。


オレの家は結構人の出入りがある方なんやけど
こんなかわいいことしてくんのは海人だけやし笑


それにしても…
ほんま海人には頭が上がらんよな。


気ままなメンバーが集まったオレ達を
グループのバランス見ながら海人が
繋げてくれとったことにまず感謝やし。


ほんま、海人おらんやったらもっと早くに
ダメになっとったんやないかなって気ぃすらする。


いや、もしかしたら…
紫耀とのとき、間に入ってくれんかったら


キンプリっていうグループが世に出ることも
なかったんかもしらん…。



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