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【KP】ブロマンス

第7章 【しょうれん】Darling






そう紫耀に告げて、携帯を廉に渡すと
おずおずと受け取って照れくさそうに
誕生日を祝って暫く、話す。

これも、毎年のこと…。


役目を終えたオレはリビングに戻って
ソファに腰を下ろして日本酒を煽った。


「電話くらい自分でかけてくれませんかねぇ…苦笑」
 

未だに世話の焼けるしょうれんに
若干、食傷気味ではあるけれど、
そんな2人を愛おしくも想う。


多分…廉と紫耀はお互いに光が強すぎて
近づきすぎると自分を見失っちゃいやすい
相性なんじゃないかなって…オレは思ってて。


だから、この距離感が今の2人にとっては
自分が自分らしくいられて、相手のことを
大切に想える適切な距離感なのかなって…。


でも、今は声だけだけど…いつか。

その一歩を踏み出すのがどっちかはわからない
けど、夜空を超えて会いに行けたらいいなって
オレは思ってるよ。


そしてそれまではきっと、毎年同じように
この日を廉と過ごすんだろうなって…
それも覚悟してる。


「仕方がないよ、ほんとに…苦笑」


ベランダの向こうで幸せそうに
肩を揺らしてる廉を横目に呟いた。


今年も長くなるのかなぁって。

携帯も廉に奪われちゃってるし、
暇だからネトフリでも観ようかなって
リモコンに手を伸ばしたとき、
慌ただしくベランダから廉が飛び込んできた。


「…どしたぁ? 冬に虫でもいた?笑」

「かいっ!! あっあんな…? しょおがっ!
 しょおが、海人ん家来るかもって!」

「いぃ?! うちぃ?」

「どっどーしょ…どーする?」


もー…この両片想いカップル
めちゃくちゃ巻き込んでくんじゃん 苦笑


「ん? まぁ…それはさ、
 廉が会いたいかどうかじゃない?」

「お…俺…?」

「うん。どー考えても廉でしょ 苦笑
 廉はどうしたいの?」 


なんて、一応訊いてはみたけどさ。
もう、耳まで真っ赤にしちゃって…。

会いたいって顔に書くの、やめれる?苦笑


「…俺? 俺、は…見たい、ちょびっと…」

見たいって何…?苦笑 とは思ったけど
その精いっぱいの勇気がなんだか、微笑ましくて。


興奮のせいかギュッと握りしめられてた
廉の左手からスマホを抜き取った。

















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