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【KP】非BL

第1章 【れんかい】僕だけは知りえないキミ。






「じゃあかいつ、頑張ってなー!
あ、飲みもんとか適当に
冷蔵庫から持ってってええからな。」

「ありがとー♡りゃん優し〜♡」

「はいはーい、知ってまーす笑」


お言葉に甘えて冷蔵庫から炭酸水を取り出し、
いつもの部屋に入って、ドアを開けたまま
リビングにいる廉に話しかける。


「あっ! 今日もキレイにしてくれてる〜!
嬉しい! いつもありがとう!」

「いーえ! 特別何もしてへんけど
喜んでもらえて何よりですー笑」

「オレもだって、別に散らかすつもりはないのに
なんか散らかってんだよね。ほんと、不思議ー。」

「笑。何も不思議やないよw だからそれもさ、
確実に散らかしてんのよ、あなたが!笑」

「おかしいな〜
楽屋とかは散らからないんだけどな〜」

「『散らからない』じゃないのよ笑
それはオレが片付けてるからだからね?w」

「あ、ほんとに?笑 それはごめんだわ笑
でもさ、オレ料理はできるし、廉は掃除好きだし、
一緒に住むのもありじゃない?」

「なしなし!笑 無理やわ!ww」

「ほんと? あ、オレ、
洗濯もゴミ出しもするけど…」

「大丈夫、大丈夫!笑」

「あ……間に合ってました?笑」

「笑」

「あ、ヤバい! もう日付変わっちゃう!!
それじゃあそろそろやるね~」

「おう! 頑張り〜!」






***






マネージャーから迎えの連絡で起こされて、
身支度を始めようと部屋を出るとゲーム中に
寝落ちしたらしい廉が、コントローラーを
手に持ったままソファで寝ていた。


「……もぉ。風邪ひくよ〜?」


自分がさっきまで過ごしていた部屋に
肌布団を取りに戻り、それをかけると
もぞもぞと布団を手繰り寄せて廉がくるまり
布団の端から廉の細い足が覗いた。


その廉を見てられなかったオレは
洗面所に急いで向かい、冷水で顔を洗って
無理やり目を覚まさせる。


紫耀たちが前に…自分たちは顔が良すぎるから
間違いを起こさないようにって
グループ内恋愛禁止ルールを作ってきて。


そのときは何それ?? って思ってたけど
あれってこういうことなの…?


どうしよ。
守れるか自信なくなってきた…。




なるべく廉が視界に入らないように
急いで支度を済ませ、オレのために置いてある
スペアキーで鍵をかけて迎えの車に飛び乗った。







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