第7章 【しょうれん】Darling
―――正直、わかる。
ぶっちゃけ、オレもそう思うけど、
そういうのはみんなに任せてオレは何も言わない。
紫耀と廉のことに関してはオレは聞き役に徹っする
のが良いんじゃないかなって気がしてるから
訊かれたことにやんわり答えるに留めるくらいが
丁度いいのかなって。
「あ、えとねぇ廉も楽しくしてるみたいだよ?
関西のときの仲間と今も仲良しだし、
こっちで仲良しの俳優さんもできたみたいだし。」
「へぇ…、誰?」
「あっ、名前は忘れちゃったけどー、、
こないだも一緒に紅白観たとか言ってたかも!」
ふーん…。
みんなで初詣一緒に行こうって誘ったとき
断ったじゃん。なんか、、イラつくわ。
だけど、弱いところを見せたがらない廉が
心を許せる人ができたのかもしれないっていう
ことにどこかで安心してる自分もいた。
***
まぁ、そんな感じで海人や他のメンバーの
クッション効果もあって、オレも紫耀も
多分…オトナになったんやろうね。
お互いを認め合って尊重することができて
以前のような気まずさがなくなってきて
よかったなって。
気まずさがないどころか、一番長く一緒に活動
しとるぶん、俺が考えとることを汲み取ってくれる
ことも多かったし、欲しいツッコミをくれることも
珍しくなくて。
そんなとき「やっぱ、しょうれんだねー!」
なんて、にこにこ嬉しそうにしとったのが海人で
うんうん、とわかったような視線を送ってくるのが
ジンときっさんやった。
前みたいにプライベートで一緒に過ごすことは
なくても、こんな風にいちメンバーとして
程よい距離感でお互い高め合っていけたらええな…
って思っとた矢先、
俺らはいちメンバーですらなくなった。
その瞬間、
友だちっていう肩書を既に失っとった俺らが
一緒におる理由なんか1つもなくて。
俺と紫耀が2人きりで会うことはおろか、
連絡すらとらんくなって、向こうの活動を
ネットから知らされる日々が続いて、
俺らも俺らで海人と2人のキンプリをどうして
いこうか手探りで歩んどったある日。
たまたまバーで隣で飲んどった一般のおじさんと
ひょんなきっかけから喋ることになった。