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【KP】ブロマンス

第7章 【しょうれん】Darling






「自分、名古屋から来たん…?」


…何だ?この色黒でひょろひょろしたやつ。
目ぎょろぎょろでおたまじゃくしみてぇ…苦笑


それが廉の第一印象だった。


ビビってたのか後ろに何人か従えて、
指先を所在なさげにそわそわさせながら話しかけて
きたせいで、今から告白でもされるんかってくらい
緊張が伝わってきた廉は
だいぶ、距離感がバグったやつで。


何がそんなに気に入られたのかわかんねぇけど
軽くてうっすい体で俺の膝の上に座ったり
俺について回ってくる廉と仲良くなるのに
時間はかからなくて、その頃の俺たちは
仕事の日は勿論、そうじゃない日も一緒にいた。


クールな第一印象を持たれやすい廉の実際は
嬉しさが隠せないピュアなやつで、
ぺラい体でペロいとか…危なすぎでしょ。

そんな隙がある廉を守らなきゃって、
誰に頼まれたわけでもねぇのに
勝手にそんな正義感を感じたりして。


紫耀とは違うグループに分けられたけど、
なにかと紫耀のグループと一緒に活動することが
多かった関西時代。


弟が1人おる長男っていう兄弟構成のせいか、
ずっとお兄ちゃんっていう存在に憧れが
あった俺は親分肌の紫耀と遊ぶのが楽しかったし
一緒に仕事場で会えるのが嬉しかった。


やっぱり、紫耀はすごいな…って
紫耀の背中を頼もしく思っとったし、
このままこんな関係でおれたらええなって。


誰とでも仲良くなれて、太陽のような明るさがあって
人を惹きつける魅力とスキルを持つ紫耀は

間違いなく俺の憧れやった。


そんななか、親の仕事の都合で東京に行くことが
決まって。せっかく関西のみんなと頑張ってきた
グループも事実上消滅することになって…


俺にとって初めてできた仲間の活動を止めてしまった
ことが堪えられんくて、東京に来てからもずっと、
のどに刺さった小骨のように俺を苦しめた。

メインを張る公演があると聞いては新幹線に飛び乗って
観に行ったし、連絡だって取り続けた。


なのに、紫耀は違った…。

海人と組んだMr.KINGについて
「初めて帰属意識ができた」と口にした紫耀。


勿論、東京のみんなも優しくしてくれるし、
俺もキングのことは大切やったし、
喧嘩はするけど海人のことも好きやったけど…


初めてって…何なん?













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