第1章 【れんかい】僕だけは知りえないキミ。
「……気ぃ済んだ?笑」
「ん…。ありがと。」
「それならよかった。お安いご用です。笑
でも改めてやけど、海人って…顔キレイやな。」
「それ、自分より顔のいい人には言われたくないわ笑
イジってくんのやめてほしいわ笑」
「イジってないって。素直によ。
歯もオーガニックでめっちゃキレイやし。」
「だからさ、それ廉ずっと言うじゃん笑
まぁ、ありがとうだけど。」
「ん。さっき暇やったからずーーっと
海人の顔見とって。
なんでこんなかわいいんやろって。」
「うぜぇよ笑
イジってんだわ、目が!!笑」
「うそ?笑 イジってた?笑」
別に…本当にオレの素直な気持ちやったんやけど、
この辺でやめとこ笑
「あ…ドラマ観たよ。海人、すごない??
めっちゃ若林さんやん!」
「ありがとう~! すっごい嬉しい!!
あ、廉のドラマはね、ごめん。まだ観れてなくて。
自分のやつが終わってから観ようと思って
録画はしてるんだけど…。」
「わかるわかる。オレも自分の撮影終わってから
やっと、観れたしな。録画、ありがとな。」
……こういうとこ。
オレの好きな廉の優しいとこってこういうとこ。
廉はいつも寄り添ってくれるし
オレの気持ちわかってくれるもん。
だから廉には何でも話したくなっちゃうし
相談したくなっちゃうし
一緒にいると安心するんだよね。
こういう廉のよさが、2人の空気感や関係性が
ファンのみんなに伝わって、安心してもらえたり
純粋に楽しんでもらえたら嬉しいよね。
「よし! 今から若林さんってくるわ笑」
「笑。あ…その本って何話?」
「デデン!!…最終話よ。」
「うわっ! めっちゃ気になるやん!笑
イチ視聴者としてめっちゃ気になるわ!!」
「ナイショー! 教えるわけな〜い!笑」
「笑。放送楽しみに待っとるなw」
「じゃあ廉はゲーム頑張ってね!」
「おっおぉ!w」
部屋に向かおうとした海人が急に振り返って
「ドラマ撮り終わったら
オレとも一緒にゲームしようねー!」
なんて無邪気な顔で、笑う。
「もうちょい上手くなるまでは盾係やけど笑」
「それでも全然いい!笑」
そういや昔も…
オレと紫耀が一緒に通信ゲームやっとったとき
「カイもやりたい!」って入ってきたっけ…笑
そういうとこはずっと、変わらんな笑