第5章 【5KP】1999
廉とはただ、一緒にいられるだけで
心から満たされるような気持ちになるし
心の底から深く通じ合おうとしてくれる
廉とだったから「この人しかいない」っていう
確かな確信を持つことができたんだと思う。
だからね、オレにとって
愛し合う幸福を教えてくれた2人目の運命の人は
他でもない廉。
廉にとってもそうだったらいいなって…。
コンコンッ
「すいません、そろそろ入りお願いします!」
「はーい!」
雑誌の撮影の合間に
段取り良くインタビューに答える。
―――5年、10年先、これからのキンプリは
どう変化しそうですか?
「国立競技場でライブができたらすごく嬉しい!」
「いいね!グループとして
ドームとか国立に立ちたいよね?」
「うん!あとは世界中の人に自分たちの
音楽が届いてほしい!」
「そうね、今なら配信もできるからね。
あとはこれからいただける仕事1つ1つに
丁寧に向き合って結果を残していきたいよね。」
「うん!音楽でもお芝居でも個々のやりたいことに
どんどん挑戦したいってずっと話してるよね?」
「言ってるね~!」
「あと、これもずっとオレは言ってるけどいつか、
個展ができたらいいなぁ!オレらまだ若いから
どんどん、成長する姿を皆さんに見せつけたい!」
「いいね笑」
「やる気満々マンだからね笑」
「笑 でも、俺らが頑張るだけじゃなくて
ファンの皆さんをいい意味で巻き込んで
一緒に進んでいけたらいいよね?」
「それは間違いない!!」
―――本日の取材は以上になります。
お疲れ様でした!
「「お疲れ様でしたー!」」
普段と仕事との境が無くなってきた
オレたちは撮影が終わって楽屋に戻る途中も
いつもどおり喋りっぱなしで。
「廉はさー
生まれ変わってもまた自分がいい?」
「あたり前やろ!笑 誰に聞いてんねん笑
永瀬廉だぞ!笑」
「うわっ出た!笑 自分大好きマン笑
廉って斉藤さんだぞの感じで言うよね?オモロ笑」
「言うやろ笑 海人は違うん?」
「…また廉が隣にいてくれるなら。」
「やばっ!犬飼くんに影響されて
海人が俺のこと口説いてくるわー笑」
別に影響されたわけでも
口説いてるつもりもないんだけど苦笑