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【KP】ブロマンス

第5章 【5KP】1999






ツアー始まる前はMCが不安だったけど、
オレが何言っても廉は絶対に返してくれるから。


廉と2人だったら喋らなきゃって気負わなくても
大丈夫だったりするんだよね。




なんていうか、廉の愛って深くてさ…
言葉になんかしなくても想ってくれてるのが
伝わってくるくらい
ありのままのオレでいいんだって
思わせてくれるんだよね。


だから、オレも安心してのびのびと
やりたいことやらせてもらえてることが
本当にありがたくて。




そんな風に心に余裕ができたらさ、
『楽しめてるかな?』って周りに
目を配れるようになった気がするし、


廉も2人になってすごく積極的になってくれて。
今回のツアーとか年越しとか打ち上げ花火もそうだけど、
最近のオレたちは
何でも一緒に作ってる感じがするんだよね。




それは…意見のぶつかり合いとかじゃなくて
大人として、仕事としての会話を気負わずに
あたり前の会話として廉と気持ちよく普通に
できるようになったおかげだと思う。




運命の人ってさ、2人いるっていうじゃん?


1人目は愛を失う辛さを教えてくれる人。
2人目は愛し合う幸福を教えてくれる人。




オレ達にとって6人のキンプリも5人のキンプリも
これ以上ないくらい大切でかけがえのないもの。


だから、本当は…玄樹くんとも
紫耀とじんと岸くんとも
もっと、一緒にいたかったし
ずっと、隣で笑っていたかった…。


だけど、過去のキンプリはオレたち6人にとって
1人目の運命の相手だったのかなって…今は思う。




今はね、メンバーの一員から相棒に変わって
見えてなかった部分も見えるようになってきた
廉が愛おしくてたまんないの。


それは過去の別れがあったからこそ
自分たちに何が足りなかったのか
どうすべきだったのかを
深く考えることができたおかげだと思うし
その結果が、今の廉との関係だと思うんだよね。


いろんな感情を廉と一緒に乗り越えてきて
これから先訪れるどんな困難も
廉とだったら大丈夫なんだろうなって…
そう思えるくらい廉のことは信頼してるから。


それは勿論、オレたちだけじゃなくて
きっと、紫耀たちもそうだと思うし
そうであってほしいと願う。




好きだけじゃ、楽しいだけじゃ
そうは思えないけど、廉は違うから。













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