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【KP】ブロマンス

第5章 【5KP】1999






「ほんとそれ!けど、紫耀がそんな風に廉のこと
褒めてくれるとオレまで嬉しくなるよ!
伝えとくね!」

「それは恥ずすぎるから遠慮しとくわ!笑」

「もーー、紫耀はほんっと
廉のことになると素直じゃないよね?
中学生男子なの?!笑」

「そんなんじゃねーし!笑」


実は脱退直前、俺と海人の2人だけで
俺の家で話したことがあって。


うっかり、その日のことが思い出される…





***





『俺さ、海人と同じグループで活動できたこと
マジで嬉しかったし、永遠に俺の誇りだわ。』

『何なに?急に、やめて?泣けちゃうじゃん…笑』

『あえて言葉にしなかっただけで
俺はそう思ってたよ。ずっと…』

『それはもちろん、オレも同じだよ?』


紫耀が真剣だったから、オレも真正直に返す。


『海人とはさ…いっぱいあんじゃん、思い出。
毎晩、グループについて話したことも。

リハの映像見て、2人で改善点を探して
伝える部分を書き出したりしてさ。』

『あったあった!うん…。懐かしいね?』

『俺…ダンスは海人がこの事務所で一番だと
今でも思ってるし、ジャニーズで一番のヤツが
うちのグループにいるんだぜ!って…

海人はずっと、俺の自慢だったんだ。』

『そんなこと言ったら
紫耀こそ、オレの自慢だったよ…?』

『俺は…やりたいことに挑戦するために
脱退するわけだから正直、気持ちは前に向いてるし、
脱退することは後悔してない。』

『…逆にそうじゃなかったら困るよ苦笑
引き留めたくなるじゃん。。』


だよな。って紫耀は複雑そうに笑う。


『だけど…勝手でごめん。お前の隣で
踊れなくなることが寂しくて、仕方ないんだ…』

『……』

『海人…、やっぱ俺さ、俺、、』

『……紫耀?それは言わない約束でしょ。
オレから廉の手を離すことは絶対にないから。

廉のこともキンプリのことも
軽い気持ちで考えてないから。』


俺の目を真っ直ぐに見据えて
強い言葉を放つ海人は
俺が今までに見たことのない海人で…。


『……だよな。』

『オレたちも、紫耀たちも…
これからなにものにだってなれるよ。

オレも廉も、紫耀たちの活動
楽しみにしてるし、応援してるから…ね?』


ベソばっかかいてたのに、随分と
頼もしく感じられるようになった海人。





***





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