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【KP】ブロマンス

第5章 【5KP】1999






そんな感じで
忙しくしとる間にまだ先や、と思っとった
5人最後の仕事、venueの日がきて。


最後の日の522は…
それぞれ、思い思いに過ごして。


その日、海人はたくさんのお客さん入っての
M1敗者復活戦の漫才シーン収録の日で、
寂しがり屋の海人の隣に純喜くんがおってくれて
よかったなって…本当に思う。




523になって
俺と海人の二人体制のキンプリが
いよいよスタートして…。


6人の、5人のキンプリが好きやった俺たちは
脱退を防げんかったくせしてそんなんで
本当にキンプリ守ったなんて…言えるん?


半分以下になったくせに
キングしかおらんのに、キンプリって…


そんなとんでもない重たい看板背負って
本当に最年少2人でやっていけんの…?




なんて想いを抱えとったわけやけど
時間作っては海人と飯行って、


仕事じゃない話も仕事の話もたくさん話して
怖かったり、悲しかったり、不安やったり、、
色んな気持ち取り繕わんと、吐露し合って…。




そんなとき「ありがとう」って言うてくれる
ファンの方の存在こそが俺たちにとって
「ありがとう」やったし


そんなファンの方のためにも俺たちには
あのときの決断を自分らの人生かけて
正解にしていく責任があんのよね。




何やろ。


3人から「脱退したい」って言われたとき
結局、俺らは他人同士で…。




どんだけ長く一緒におったとしても
他人の深層に触れることなんかできひんのやな…


なんて、
他人と理解し合うことを諦めかけとったときに
心の奥底で繋がろうとしてくれる海人が
隣におってくれたこと、


本当に感謝しとる。




そんなふうにギリギリの状態で
お互いがお互いを支え合った俺らの


「肩肘張らんとまずは、俺らが楽しもう!」


精神で進めてきた手探りともいえる2人での活動を
ファンの方も楽しんでくれて、幸せを感じてくれて。




そしたらさ、きっさんとラジオで共演したいわ
なんて思うくらいに心の余裕もでてきて。


せっかくやからって楽しんでほしくて
2ヶ月ごしの盛大なドッキリしかけたのにさ
アイツら、その前日に遭遇してんのよ!
マッッジで勘弁してほしいよな笑笑


けど、それもまた
しんみりしすぎんくて、俺たちらしくて
逆によかったんかもなって。









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