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【KP】ブロマンス

第5章 【5KP】1999






廉と海人を残したまま楽屋を後にした俺たちは
そのままの流れでご飯を食べに行くことになって。


いつもはバカなことばっか話して
笑いまくってる俺らだけど、
さすがに今日はそんな気分になれなくて
言葉少なにもそもそと料理を口に運んでいた。


神宮寺「そういやさ…
あの話の持って行き方でよかったの?」

平野「…どういう意味?」

神宮寺「俺たちに話してくれたときみたいに
1人ずつと話した方がよかったんじゃない?
ゆっくり、話し合えるし…。」

平野「んー…良かったんだよ、これで。」

岸「えっ…なんでなんで?」

平野「廉がひとりぼっちにならないから。」


想定外のその言葉に俺たちの視線はぶつかり
二人して思わず首をかしげる。


岸「えっそれって…どういうこと?!?」

平野「……海人はさ、どっちでも多分、
楽しんでやれると思うだよね。

性格的にアイドルにも向いてるし
あんだけの才能があんだから。

だから、個人的に話持ってって
『海人はどうする?』って俺が聞けば
『一緒に挑戦する』って、言ったかもしんない。

けど、ああいうふうに話もってけば、個人の意見
っていうより2人の意見になんじゃん。」

神宮寺「…あ、そういうこと?」

岸「えっ、どゆことっすか?笑
神宮寺、勝手にイチ抜けやめて…汗」

平野「海人はバランサーっつうかさ?海人に
救われてきた部分、俺らめちゃくちゃあんじゃん。」

岸「確かに確かに。海人はそういうやつだわ。」

神宮寺「まぁ…誰かさんと誰かさんは
特に、意地っ張りだし…?」


含み笑いをしながら紫耀の方を見やると
さすがに察しがついた様子の紫耀。


平野「うぜぇわwまぁ、否定できねぇけど…苦笑

俺らの関係が冷えかけてたとき
海人が仲を取り持ってくれなかったら
デビュー以前にダメになってた気すらするし。

そんな海人だから廉と話し合って、
2人で決断すると思う。どっちに転ぶとしてもね。」

岸「…なるほどね。」

神宮寺「仮に…2人も一緒に挑戦することになったら
名前は変わっちゃうけど、また5人で活動できる
から嬉しいもんね?

そりゃキンプリがなくなっちゃうのは悲しいけど…。
ってどの口がだけど、苦笑

逆に、キンプリを守る決断をしたとしたら
2人に任せられるってことだもんね。」

平野「そゆこと。」









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