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【KP】ブロマンス

第5章 【5KP】1999






―――知っとったよ。


頑張ってくれとるなって。
ありがとうって…
紫耀を見るたんびに思っとったよ。。


髙橋「でもっ、でもさ、うちの事務所だって
みんながみんな王道のキラキラ王子様
みたいなアイドルばっかじゃないじゃん?

王道アイドルじゃなくったって、、
紫耀にしかできないアイドルも、
ジンと岸くんにしかできないアイドルも
あるんじゃないの?!それじゃダメなの…?

オレはみんなが大好きだから!
5人一緒にキンプリとして
頑張れる道、ホントにもうないの…?」


涙が止まりかけとった海人の目は
またいっぱいいっぱいに水分を溜め込んどって…
見とるこっちが痛々しかって。。


そんな海人を「ごめん…」って小さく謝りながら
紫耀がハグすると、感情が高ぶったのか
余計に大粒の涙をボロッボロ流す海人…。


平野「確かに…
それは海人の言うとおりかもしんない。」

髙橋「…じゃあっ!」


期待を膨らませてパッと目線を上げた海人から
目を逸らした紫耀が言葉を紡ぐ。


平野「けど、俺やっぱ…ジャニーさんとの
海外デビューの約束、果たしたいんだわ。

このままずっと、この事務所にいて
言われるままの仕事に追われてたらさ、

いつまでたってもジャニーさんとの約束、
果たせないと思う。

今動き出さなかったら
俺たち、あっという間に30だよ?

海外に挑戦するなら
今が最後のタイミングだと思ってる。」


それに俺には…自分の膝が
いつまで使い物になるかわからない焦りもあって。。


平野「ヘンな話…挑戦してダメだったら
仕方ないって諦めもつくんだわ。

だけど、いまできることを先延ばしにして
挑戦すらせずに諦めることだけはしたくなくて…!」




特別強い口調やったわけでもない紫耀から
放たれたその言葉たちはものすごく、強くて…


この決断に至るまでの
3人の意志の強さが透けて見える。。




神宮寺「もちろん、挑戦したからといって
成功する保証はどこにもないからね。

だから、一緒に挑戦しようよ!なんて…
2人を無責任に誘うことはしたくないんだ。

廉も海人も
演技仕事に魅力を感じてるのも知ってるし。。

俺と岸くんはそれを覚悟のうえだけど、
その辺のことも含めて、2人には後悔しないように
よく考えて答えを出してほしいと思ってる。」










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