第4章 【れんかい】僕の好きな人
「日またいだら帰るからさ、、
今だけ…、独りにせんとって。
お願い。。。」
なんて…、
淋しく笑う廉を見ちゃったらさ、、
考えるよりも先に
思わず…
廉のこと、抱きしめてて―――…。
「ちょっ……なんなん、コレ笑」
「廉…? オレ今から聞いたこと全部、忘れる。」
「…どゆこと?笑」
「……平気なフリ、しなくていいから。」
そんなん言いながらぎゅって…、
抱きしめてくんのよ、この子。
あぁ、なんか、、
無理かも。
これ以上温もり感じたら
ヤバいなぁって…
自分でわかるやん?
でも、そんなん…
「……自分なに、言うてんのよ、、苦笑」
って知らんふりするしかないやん。
そしたらさ、
「廉…? オレの前だけでは
無理して笑わないでいいんだからね?」
なんて言うてくんの。
「廉が望むならオレのこと…」
そう言いながら
ハグしてた腕を緩めては
相変わらず水分量の多い
きゅるっきゅるの目で見合わせてきて…。
「オレのこと、岸くんと思ってもいいよ?
岸くんに、言いたいこととか…
言えなかったこと、言ってもいいよ!」
なんて…、
おひさまみたいな顔でニカって笑ってくんのよ。
何て答えようもなくて黙っとったら
「ちゃんと忘れて聞かなかったことにできる
…と思うし!笑 それにほら、
泣いちゃいそうな顔見られたくないんなら
またハグしたらいいじゃん?
そしたら見えないし!笑」
なんて、
言うてくるからさ。
どこの健気なお嬢さんなん?
って耳を疑ったよね…苦笑