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【KP】非BL

第3章 【きしれんかい】ドッキリに籠められた愛






「シバかな〜い!」なんて悪戯に笑いながら
廉と岸くんの間に割り込んで、腕を組んでは誘う。
「行こっ! 今から3人で、コンビニデートっ!」


「おいーーー!! ほんまダルいって!!
無理無理無理!笑」って
最初は拒否ってた廉だけど、最終的には


「……しゃーなしよ! ほんまに今日だけ
しゃーなしやから!笑 特別やからな!!
いつも一緒に行くって思わんとってな!」
そう念を押す廉を「わかったわかった!笑」
なんて軽くあしらって3人でコンビニへ向かう。


そんなオレたちを見て「かわいいなぁ!」
って何度も零す岸くんこそかわいくて。


なんだか、テンションが上がっちゃって
絶対に食べきれない量の食べ物とお酒をいっぱいに
詰め込んだカゴを軽々しくヒョイッと持ち上げて
「ツアー頑張ってよ。」なんて背中で言いながら
サラッとお会計を済ませようとしてる岸くん。


「えっ! いいの? オレ、じゃんけんしようと
思ってたのに…。」

「いいっていいって! カッコつけさせてよ笑」

「え…じゃあ、、あざっす!!笑
あ、持つのくらいせめてオレにさせてよね!」
と明るく言って、岸くんがお会計を済ませた袋を
2つまとめて引き受ける。


「あーー…なんか、ちょっと夜風に当たって
酔い覚めてきたわ笑 またガンガン飲むか笑」

「も〜! 程々にしといてよねー」

「今日はええやん! 特別やねんから。
あんまうるさいこと言わんとって!!笑
なぁ? きっさん。
海人、口うるさくなったと思わん?笑」

「え? そう? かわいいじゃん!!笑」

「もー、きっさんさっきからそればっかやん苦笑」

「いや、マジでマジで!!
なんか…夫婦みたいよ笑」

「ダルッww
俺はもっと色白な嫁さんがええわ!笑」

「えっ!! ヒドっ!!
オレだって、もっと、もっと…、」

「もっと、何よ笑」

「……やっぱ、廉がいい。」

「笑!! ヤバっ!w
海人いい感じに酔っ払ってんなー!笑
なぁ、きっさんw」


そう振り向いて笑う廉に、俺も笑って返したけど
あの日…、
別の道を選択した俺には入り込めないような
時間といいますか、空気感といいますか…
そのようなものが時折、漂ってきて。


2人にはもう、
2人だけの世界がある。


そんな廉と海人を
頼もしくも嬉しくも思いながら眺めていた。








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