第3章 【きしれんかい】ドッキリに籠められた愛
「それはそうだわ笑笑」
「…でしょ?笑 もう、ホーント…なんだかんだ
ずーっと世話の焼ける2人で困っちゃうよ!笑
だから…5人一緒にドンでお願いします!」
「だね! ごめん、それは完璧に俺のミス笑
5人でちゃんと予定合わせて会おうね!
それは責任を持って…ね?
近々設けさせてもらいますんで。」
「でも、さっきは『年内にやろうよ』
なんて言ってたけど、もうちょい未来の話でも
いいのかもね?」
「何で?」って岸くんお決まりのキョトン顔で
即、聞き返される。
「もうちょっとみんなの活動が軌道に乗って、
それぞれが自分の選択に自信を持ててからでも
遅くはないのかもなって…。
さっきの紫耀と廉の感じ見てちょっと、ね?苦笑」
「…確かに! 海人の言うとおりかもだわ!
じゃあそのときは今日のお礼も兼ねて…
海人と俺で、サプライズやりますか!笑」
「ちょっと…そういうの苦手な2人だから
どうなるかわかんないけど!笑
協力はさせてもらうよ!」
「よし、海人! そんときはよろしくな!」
そう言いながら寝ている廉を起こさないように
声を潜めてグータッチをする。
机の上に突っ伏したまま寝ている廉に
「廉〜! 今度は俺らが
驚かせてやるから待ってろよ〜!笑」
なんて、いつぞやの占い師、岸みたいな
怪しい手つきで念を送っている岸くん。
何かを感じたのかムクッと起き上がって
「……はれっ? 俺、いま落ちてた…?」
ってとぼけた顔で聞いてくる廉がおかしくて、
岸くんと顔を見合わせて笑う。
「ホント、ごめんね? ツアー前で
疲れてるところに無理矢理転がり込んで!
もう俺らそろそろ帰ろうかなって…。」
「それは今更よ笑 もうここまで来たんなら
朝まで図々しくおれよ!! 朝まで酒付き合って、
ずっと俺を楽しくさしとけ!笑」
「でた! でましたよ笑 暴君廉さんが!笑」
「うそうそ!笑 普通に、楽しく飲もや笑」
「でも、丁度もうあんまお酒ないけどね?」
「マジで?! 結構飲んだんかな〜…」
岸くんと目を合わせては
『それはそう笑』とアイコンタクトをとる。
「あ!! 俺、コンビニで買ってくるわ!
酒の他に要るもんある? あ、廉さん!!
カップ麺は大丈夫っすか?!笑笑」
「やからさ!!笑
ちょっマジでうっとうしいのよ!笑
海人、シバけ!笑」
