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【KP】ブロマンス

第2章 【きしれんかい】エンドロール






~海人side~


いつもは現場終わったら速攻帰る廉だけど、
出演ラッシュが落ち着きそうなスケジュールに
気が緩んでるらしい廉は楽屋に戻って「んーー!」
と伸びをしながら少しだけオレに話しかけてくる。


「終わったなぁ!」

「廉さん廉さん、ハラチラしそうなんで
気をつけてくださいよ…笑」

「んー? これ丈長いから大丈夫やろ笑
それに別に見えてもええやん?
サービスショットってことで笑」


……だから、困るんですけど。
オレと一緒じゃない現場で
オレ以外の誰かに見られたら嫌だから
ほんと、やめてほしいんですけど。


「まぁ…、無事に発売日迎えられてよかったわ。
これで少しは落ち着くかぁ。」

「うん、そうだね。」

「そういやさっき、フリースロー入っとったやん!
おめでとう! 幸先ええやんな笑」

「球技苦手だからドキドキしたけど
よかったよ笑 ありがとね?」


RRR…

「あれ……電話…オレ? 廉??」

「…あ、オレやわ。
?! ってか、きっさんなんやけど…!
ごめん出てもい?」

「うん? もちろん…。」

「きっさん? どうしたん??」

『お~廉じゃん笑 観てたよ、ZIP! お疲れ様。』

「あっ観ててくれたん?
ヤバ、めっちゃ嬉しいわ…。」

『もちろん観るでしょ! 
目覚ましかけてちゃんと起きて観たから笑』

「…嬉しすぎんねんけど。」

『CDも楽天で買ったから!』

「え?? そんなん言うてくれたらあげたのに。」

『ダメダメ、それはダメよ。
2人が頑張って作り上げた作品だから
そこは自分のお金で買いたいでしょ。』

「きっさん、、ほんと朝からそういうこと言うの
やめてほしいわ…苦笑 嬉しすぎるやん。。。」

『それにやっぱ俺、廉の声好きだわ。
風鈴みたいにピュアで…朝聴いたら更によかった!』

「……ありがと。」

『あと……、海人と廉、イイ感じだったよ。』

「ほんま…?」

『うん、マジでよかった!
命かけてよかった!!』

「…また言うてるやん。
きっさん、命かけすぎやで…笑」


そうだった。
最近2人で過ごす時間が増えすぎて
忘れかけてたけど…


廉は岸くんと話してるとき
いつも笑顔で楽しそうで…
すごく、幸せそうだったよね……。


胸の奥がギュッとして
堪えられなくなったオレは楽屋を後にした。







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