第1章 女神誕生
3人が移動した先はハージ村の森の中。
ユノ「え?今、町にいたのに…。」
「ごめんね、もう少しだけ時間をちょうだい。」
コムギはそのまま2人に手をかざすと2人の周りを淡い光が包み込む。
その光は、
?「…お?なんか…元気になってきた…!?」
ユノ「すごい…この魔法って…。」
「回復魔法だよ。すぐ終わるから…。」
と話している間に2人の少年の傷は完全に癒えた。
2人の少年は驚く。
教会のシスターも回復魔法を使うがここまでの速さの回復魔法は見たことがない。
?「あ!そういえばユノのペンダント!!!」
「あ、これでしょ?」
そう言ったコムギのポケットから出てきたものは確かにユノのペンダントだった。
ユノ「え?いつの間に?」
「一発殴った時に殴った直後にあの人手のひらを開いたからその瞬間に取り戻したよ。これ、大切なものなんでしょう?」
?「おおー!すげえー!!!!」
ユノ「あ、ありがとうございます。」
コムギは取り返したペンダントをユノに渡す。
ユノはペンダントを恥ずかしそうに受けとり大事そうに首にかける。
「えと、ユノくんと……」
?「アスタです!」
「ユノくんとアスタくんね、よろしく。」
そう言ってコムギは微笑む。
アスタとユノは同世代の可愛すぎる女の子の微笑みに顔を赤くする。
アスタ(いやいやいや!俺にはシスターリリーという心に決めた人が!!!)
そんなことを思いながらアスタは頭を振る。
「もう夜も遅いし家まで送っていくよ。おうちどの辺?」
ユノ「あ、あっちの方だけど結構遠いよ?」
「大丈夫、任せて。」
コムギはアスタとユノと手を繋ぐ。
微量の魔力を込めると3人の体が空に浮かぶ。
アスタ「おおー!!!俺、空飛んでる!!!」
ユノ「す、すごい…、。」
「さて、お家はあっち?」
アスタ・ユノ「「うん!」」
コムギはそのまま空を移動してアスタとユノを教会まで送り届けた。