第1章 女神誕生
初めは1つ結び、それから2つ結びと練習していく。
もちろんアスタと一緒に特訓することも忘れていない。
アスタとユノと交互に特訓をしている。
「どんどん上手になるね。」
ユノ「可愛いコムギを俺の魔法でもっと可愛くできるから、嬉しくて…。」
ユノにしては珍しく少し照れくさそうに話をする。
コムギが自分の手で可愛くなっていくのを見て嬉しい半面、コムギの新しい一面を見れることが少し照れくさいユノ。
「今日はどうするの?」
ユノ「実は俺とアスタであの時のお礼も兼ねてプレゼントを買ったんだ。」
そう言ってユノが見せてくれたのは可愛らしい真っ白のリボン。
コムギの淡い茶色の髪に似合いそうな物だった。
「え、これもらっていいの?」
ユノ「うん。神父様とシスターにも渡すように言われてるし、何より俺たちがコムギにお礼をしたかったんだ。」
そして今日はこのリボンを使って編み込みの2つ結びをするという。
リボンと髪の毛を編み込みながらやっていくという作業はコムギ自身でも出来ない。
「でも相当難しいんじゃない?」
ユノ「教会にあったリボンで妹たちの髪の毛を結んで練習していたから大丈夫。」
そう言ってユノは風魔法を使ってコムギの髪を編んでいく。
手際よく結ばれた髪の毛は白いリボンを含みながらとても綺麗に仕上がっていた。
「すごい…すごくキレイ…。」
ユノ「上手くいってよかった。」
そう言ってユノはコムギに抱きつく。
そんなユノの頭を撫でるコムギ。
ユノ「コムギ、明日はアスタと特訓するの?」
「そうだね。交代交代だからね。」
ユノ「じゃあ明後日はまた俺だね!」
「そうだね。」
ユノ「明後日からはまた魔法のぶつけ合いとかで特訓したい。」
「いいよ〜。」
そんなことを話しながらふたりは教会に向かって手を繋ぎながら帰る。