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【鬼滅の刃】ある鬼狩りの家で働いた話

第1章 〜 最終章


後頭部に手を回されて引き寄せられ、初めて"チョコレエト”の甘みを知った。彼は口の中のそれを全て私に移し替える様に、舌も使って私の口に押し入れた。
彼は一度口を離すと、二つ目のそれも自らの口に入れ、再び私の口に移した。
先程とは違って、まだ原型を留めている甘い塊が、互いの舌で形を変えていくのが解った。その塊を押し潰すかの様に、彼の舌が私の口内で動く。

口の中のそれがなくなって、ようやく唇が離される。何てはしたないことをなさるのですか、と思わず彼に言ってしまう。彼は黙ったまま、今度は呷る様に酒を口に入れると、同様に私の口にそれを移し替える。
飲み慣れない体に度数の強い酒を入れられて、一気に頭がくらくらした。
体が緩んだのを見逃さなかった彼は、強引に私の着物に手を掛けて引き下ろすと、側に敷かれていた布団の上に無理矢理私を転ばせた。

彼は手早く自らの着物を緩め、褌を脱ぎ捨てた。
思わず顔を背けた私を見て、そうか男の体は久しぶりか、と一人納得している。
褌は着けていないのに、はだけながらとは言え着物だけは着ている姿が、尚のこといやらしい。
彼は顔を背け続ける私を見下ろしながら、私の着物と腰巻を掴もうとする。
思わず彼の手を押さえて止めようとするが、振り解かれて、生まれたままの姿にされてしまう。顔が熱くなっているのが解った。
それを見た彼は、恥ずかしいのか、それならばこういうのはどうだ、と言って手を伸ばした。

彼の手が襖を寸半ほど開ける。この部屋の前を通らないと厠には行けないのを知っているだろう、と付け加えて。
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