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【鬼滅の刃】ある鬼狩りの家で働いた話

第1章 〜 最終章


彼は、私の脚を自らの肩に乗せてゆっくりと出し入れを続けている。
ふと襖が開いてはいないだろうかと眼を遣ってしまうと、「気になるのならこのまま開けてやるぞ」と言われてしまい、思わず首を横に振る。

余裕がある様だな、と軽く苛立ちを含んだ声で言われ、両足首をきつく掴まれた。そのまま左右に広げられ、まるで奥を潰すかのように烈しく突き立てられる。歯を食い縛ってはいるものの、どうしても声が漏れ出てしまう。
彼は襖を顎でしゃくると、「今は声を堪えなくても良いぞ」と嘲る様に吐き捨てた。

次に腰を掴まれて、部屋を背にする様に四つん這いにさせられる。動物の様に交わるつもりだろう。臀部を両手で左右に大きく開かれた。日常晒されることのないそこに、ひんやりとした空気を感じる。その刺激すらも劣情に変えてしまったか、そこがくちゅりと音を立てる。
その入り口を彼自身の先端で上下に擽ぐられながら、ふと耳元で何かを囁かれた。あまりにも低く小さな声の為に聞き取ることができず、「今何を」と私は思わず聞き返した。

__父上のと、どちらが良い。

低い声だったが、今度ははっきりと聞こえた。全身が、貫かれてしまった様にぞくりとする。
その瞬間、最奥に留まっていた先の父親のものが、こぽりとそこから溢れ出た。おそらくそれを目視し、煽られたその息子によって、一気に突き上げられて責められる。
最深部を抉り、父の残滓を掻き出そうとするその烈しい動きに、どんなに堪えようとしても声が漏れてしまう。俺の褌も咬んでみるか、とまたも嘲る様に言われ、顔が再び熱くなる。

__父上のか、俺のか。どちらが良いのか答えろ。
__答えられぬか。ならば同時に試してみるか。俺はそれでも構わんぞ。
__どちらの種で孕んでも、炎柱を継ぐ子に違いはない。
__この尻なら何人でも子を成せるだろう。


__もう一度聞く。どちらのものが良い。それともどちらも欲しいのか。


尻を叩かれ、欲のままに貫かれながら、更に私を辱める為の言葉が連なる。しかしもう何を言われても、言葉にならない声がだらしなく漏れるだけだった。




その時、眼前の襖がかたん、と揺れた。
手放しかけた意識の中でも、それははっきりと解った。
その音は、明らかな意思を持っていた。
まるで答えを催促するかの様に。


                    了

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