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短編 フェアリーテイル

第5章 エルフマン 「君と見たい星空」


翌日、起きると傷が治っていた。
医務室から出てウェンディとレビィを見つける。


「ありがとう、レビィ!ウェンディ!これで仕事に支障が出ない!」


お礼を言うと2人は可愛い笑顔で笑ってくれる。
近くにいたリサーナが私に声をかけた。


「リリス!何かミラ姉待ってるよー!」


「わかった!」


何か分からないけどとりあえずミラちゃんのところまで走っていくと早速外に連れ出された。


「今日連れて行きたいとこは私の行きつけの場所なのよね」


そう言って手を引かれる。



着いたのは可愛い服屋。
そこで待ってましたと言われんばかりに定員さんに何着もの服を着せられる。


「な、何!?お金そんな持ってきてないです!」


「良いの良いの!私が払うから」


ニコニコした顔でミラちゃんが言うが


「それはやだ!てか何でこんな事……!?」


きゃーきゃー言いながらも着替えさせられる。
そしてミラちゃんは気に入った服をいつの間にか購入してしまっていた。


「これ、着て帰るわね」


ふふっと笑っているミラちゃんと?を浮かべる私に定員さんたちはお辞儀をした。


次に連れていかれたのは綺麗な美容院。
綺麗にメイクをしてもらって髪も可愛くしてもらって……今日何があるって言うの?


されるがままになっているともう日が暮れてきた。


「ミラちゃん……。これでどこ行くの?」


買ってもらったワンピースをヒラつかせて聞くとミラちゃんはキョロキョロし始めた。

そして目的のものを見つけたようで嬉しそうに手を振る。


「エルフマン!こっちよ〜!」


私も自然と追うといつもとは少し違うかしこまった服のエルフマンが見える。
……何でエルフマンがいるの?

ミラちゃんは私たちから手を振って離れていく。

見えなくなったころエルフマンは口を開いた。


「今から連れて行きたい所がある」


そう言って少し顔を赤くして私の手を掴んだ。
私にも照れが移って2人して顔が赤くなってしまう。

街を歩いているとニヤニヤしながら、


「初心ねえ……。」


とお婆さんに言われた。

……エルフマンは私をどこに連れていくんだろ。



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