第19章 ミストガン 「君ならいつも」
とりあえずいろんな人に話しかける。
皆優しくて歓迎してくれたりいろんな話を聞かせてくれたりした。
そして強そうな人を探していた時、地震が起きたように強く揺れた。
私は全然知らないところに1人で突っ立っていた。
...なに?私どこにいるの?
とりあえずまた走り回っていろんな所を探し回る。
数日歩き回って騒がしいところに着く
「…あれ、ここ……?」
私が見つけたのはギルドのようだ。妖精の尻尾とは違うけど、同じような雰囲気を感じた。
私は堂々と中に入り込む。
するといきなり誰かに技をかけられた。
「痛っ…!バカバカ!!誰!?」
「そっちこそ、誰だ?テメェ…!」
振り返ると警戒している様子の金髪の女の子が私に技をかけている。
ギブギブ、と言うも話が通じない。
こんな所で技かけられて死ぬとか信じられない。そう思っていると、いまさっき入ったばかりの彼を探していると後ろからまた扉が開く音がした。
「何だぁ?ここ」
「「ナツ!!」」
私と女の子の声が重なった。
「あー!ルーシィ!!…とカナタ!!」
おおー、と嬉しそうに名前を呼んだあと「何してんだ?」と首を傾げながら私たちを見た。
ルーシィと呼ばれた女の子は私から手を離す。
「なんだ。ナツの知り合いだったんだな?悪ぃ悪ぃ。言ってくれたら良かったのに」
絶対悪いと思ってない…。私は腕や首を回しておかしくなっていないか確認する。するとナツの横にいた青髪の女の子が私に駆け寄ってきた。
「大丈夫ですか?」
「あ、大丈夫。ありがとう。…貴方の名前は?」
親切に…いい子だ。彼女はニッコリ微笑んで自己紹介を始めた。
「ウェンディです。私たち、急にここに飛ばされちゃった妖精の尻尾の皆を探してるんです」
「…飛ばされた?……もしかして私も?」
私が首を傾げるとウェンディも首を傾げた。
「地震みたいな酷い揺れがあった後、妖精の尻尾がギルドごと無くなっちゃったんです。カナタさんもギルド内に居たんですか?」
「うん。エルザ達に連れてきてもらったんだけど…。じゃあ皆バラバラになっちゃったんだ」
私が呟くとウェンディも「そうみたいですね…」と頷いた。するとナツの声が聞こえてくる。