第1章 零太くん、一生のお願い!
私は零太くんの中から小指を抜き、今度は中指にローションを垂らした。
ぬるぬるの中指を零太くんの穴に宛てがい、そのまま彼の中に沈める。
よし、中指もちゃんと入った……!
中指を根本まで入れてから、前立腺を探るために、私は彼の中をまさぐる。
おお、これが腸壁というヤツか……! 何か感動するなぁ……。
零太くんは、小指の時よりも異物感が強くなったからか、
「んんんー……」
と、声を出して異物感を逃がそうとしている。
しかし、逃がしきれないのだろう。彼は身を捩っていた。
うん、可愛い。異物感と戦っている零太くんには申し訳ないけど。
「おや?」
腸壁とは違う感触があり、これが前立腺だと気づく。
初回から開発が成功するかは分からないけど──まあ、とにかくやってみようか。
私は指先だけを動かし、前立腺を撫でてみる。
「ん、ん……」
零太くんは短く声を上げたが、感じまくってる! という訳ではなさそうだ。
「ど、どう?」
一度指を動かすのをやめて、零太くんに聞いてみる。
「気持ちいいような、そーでもないような……」
零太くんは微妙そうな表情をしている。だが、私はめげない。
何故って、これは指を入れられている感覚に慣れてもらう段階なのだから!
そう、私は、零太くんが鳴くまで、弄るのをやめない──!
心の中でそう決意をしてから、私は前立腺への愛撫を再開した。