第6章 眠れる森の美女…103年後

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その後、花嫁になるはずの姫に逃げられた国は、いばら城との縁も失くなり、あっという間に衰退していったとか。

他方で、いばら城に住む夫婦は姫のあと、また新たな子………玉のような男子をもうけたとか。

小さな村では、いずこの元弟王子に似た、優しく見目のよい男が美しい女性と連れだって住み着きはじめたとか。
ただ、その女性は下手をしたら昼まで、大層よく眠る癖があったらしい。

二人は夫婦になり。

彼女の素性を隠すためか、夫は妻をからかって呼ぶようになった。